吹き抜けの延べ床面積の計算方法とは?特例も紹介します!
吹き抜けのある住宅は、開放感と明るさをもたらし、住空間に特別な魅力を加えます。
しかし、この設計を取り入れる際、建築家や住宅購入者は、法規制内で最大限の空間を活用する方法を模索しています。
本記事では、吹き抜けを設計する際の延べ床面積計算の基準と、法的制約内での効率的な空間利用の方法について探究します。
□吹き抜けの延べ床面積算入基準を解説!
吹き抜け空間の計画は、建築基準法の理解と延床面積の効率的な管理に大きく依存します。
ここでは、吹き抜けが延べ床面積に与える影響と、それに関連する重要なポイントを解明します。
*建築基準法の解釈
建築基準法では、建物の面積や高さに関する規制が設けられており、これらの基準は吹き抜け部分が延べ床面積に含まれるかどうかを判断する際の鍵となります。
例えば、1階がリビングで2階まで開放された吹き抜けがある場合、1階の面積は延床面積に算入されますが、吹き抜け自体は算入されません。
このような特性を理解することは、設計の自由度を高め、法規制を守りながら空間を最大化する上で不可欠です。
*延床面積の重要性
都市計画や景観規制において、建ぺい率や容積率が重要な役割を果たします。
これらは、延べ床面積と敷地面積の比率によって計算され、各地域で異なる上限値が設定されています。
吹き抜けを設計に取り入れることで、床面積を削減し、規制内での空間利用の最適化を図ることが可能になります。
□吹き抜けが延べ床面積に算入される特例とは?
吹き抜けの設計においては、特定の条件下で延べ床面積に算入される特例が存在します。
これらのケースを理解することで、設計段階での適切な判断が可能となります。
1:渡り廊下がある場合
吹き抜け上部を横断する渡り廊下が設置されている場合、この部分は延べ床面積に算入される可能性があります。
通常、掃除やメンテナンスを目的とした通路の設置が考慮されますが、この点を慎重に検討する必要があります。
2:キャットウォークがある場合
吹き抜け部分に設置されたキャットウォークは、動物の移動や安全を考慮した設計要素として取り入れられることがあります。
この場合、キャットウォークは延べ床面積の計算に含まれることがあります。
3:収納棚がある場合
吹き抜け部分に設置された収納棚は、空間利用の効率化を図る上で有効な手段です。
ただし、収納棚の配置によっては、延べ床面積に算入される可能性があるため、設計時には細心の注意が必要です。
□まとめ
吹き抜けのある住宅設計は、開放感と空間の有効利用を実現しますが、建築基準法に基づく延べ床面積の計算は、設計の自由度と法規制のバランスを考慮する必要があります。
吹き抜けが延べ床面積に算入される特例を理解し、設計上の注意点を把握することで、効率的かつ魅力的な空間の創出が可能となります。
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