2023.10.25
シロアリ被害から守る家づくり
プラン提案から設計・施工・アフターメンテナンスまで、
お客様と同じ想いを一緒に背負い、共に楽しみ、
「自社一貫施工」にこだわる工務店です。

まず、シロアリ被害に遭わないために、
大切なこととして挙げられるのは、
やはり「予防」です。
言うまでもなく当たり前なことに感じるので、
軽視してしまいがちではありますが、
被害を受ける前に、
適切な予防対策を講じておくことが、
やはり何よりも肝心なんです。
とりわけ新築時の防蟻施工は、
安心安全な家づくりのために、
必須で行うべき対策となっています。
次に、シロアリ被害に遭ってしまった場合、
「早期発見」「早期駆除」がポイントとなります。
建物の土台部分や床下の被害は発見が難しいため、
定期的な調査を自ら行うか専門業者へ依頼するなど、
シロアリやシロアリによる被害をなるべく早く発見することが、
シロアリから家を守ることにつながります。
以下のような兆候が見られたときは、
知らぬ間にシロアリ被害にあっている可能性がありますので、
セルフチェックの参考にされてみてくださいね。
・防蟻処理をしてから5年以上が経過している
・4月~6月頃に羽アリを見たことがある
・床がブカブカしていたり音鳴していたりする
・押入がカビ臭い
・家の周囲に植木などがあり湿気が多い
・雨漏りや水漏れしているところがある
・外壁やタイルにヒビが入っている
・窓枠や敷居が水腐れしている
・襖やドアの建て付けが悪い etc.
なお、【 羽アリに殺虫剤を吹き付けるのはNG 】
とされていますので、ご注意ください。
虫の嫌がる成分が入っている市販の殺虫剤を使うことで、
薬剤のかかった場所にシロアリは寄り付きにくくなりますが、
危険を察知したシロアリは四方八方に拡散してしまいます。
シロアリの行動範囲を広げてしまう要因となり、
シロアリの行動範囲の特定が難しくなり、
その結果として、
駆除作業の困難さや駆除費用の増加につながります。
ご自身で対処する前に、
早めに駆除のご相談されることをオススメします。

最後に、代表的な二種類のシロアリについて、
簡単に特徴を挙げてみます。
ヤマトシロアリは、
北海道の一部を除く日本全土に分布し、
ごく普通に生息しています。
多湿で日当たりの悪い暖かいところに多く見られ、
台所・洗面所・トイレ・風呂場など換気の悪い床下では、
土台や床束などに被害が多く発生します。
イエシロアリは、
西日本や九州・四国の低地に分布し、
激しい被害をもたらします。
水を運んで湿しながら被害を広げていくので、
発生したまま放置していると、
建物全体に被害が及ぶこともあります。
シロアリ被害の代表的な事例を見てみると、
以下の6つが挙げられます。
1.土台と柱の被害
シロアリは地中から建物に侵入してくることが多く
土台や床束・柱などの下部が食害される
柱の浮きや傾きが生じると地震や台風の際には
思わぬ大被害につながることもあり危険
2.天井の被害
シロアリは柱や壁などの内部を食い進み
被害が天井裏にまで及ぶこともある
3.鉄筋コンクリート造の床板の被害
コンクリートに限らずケーブルや断熱材
比較的柔らかい金属の鉛や薄板にも被害を加える
コンクリート造建物もかじり掘り進むシロアリは
建物内部へ侵入して木材や家具などを食い荒らす
4.畳の被害
タンスや家具の下にある畳が
シロアリに食害されていることがある
5.家具の被害
タンスなどの家具類の中に保管していたものまで
シロアリに食害されることがある
6.書籍の被害
押入れに入れに放置したままだったり
壁に接して積み重ねしていたりする本や書類は
シロアリの餌食となる

・・・ ちなみに__。
白いアリという名前が付いているシロアリですが、
実は -ˏˋ ゴキブリの仲間 ˎˊ- なんだそうです!
シロアリという名前からアリの一種と思われがちですが、
アリとは食性も生態も全く異なるらしく、
生物学上、
シロアリは「ゴキブリ目シロアリ科」と分類されていて、
クロアリは「ハチ」の仲間として分類されているようです。
シロアリが「ゴキブリ」の仲間だということを知ると、
家を守る想いとは ”別の気持ち” も重なり合って、
より一層、予防の意識が高まるのは、私だけ??
・・・ でしょうか__。
新築時に限らず、
住まいの価値と寿命を維持して、
住みやすい環境を長持ちさせるために、
シロアリ防除は重要なメンテナンスのひとつです。
リフォームをご検討中の方も、
ぜひ一度、詩音建築事務所へご相談ください。
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