2023.08.23
納得できる住みやすい家づくり
プラン提案から設計・施工・アフターメンテナンスまで、
お客様と同じ想いを一緒に背負い、共に楽しみ、
「自社一貫施工」にこだわる工務店です。

「家相」という言葉を耳にされたことはあっても、
いざ家づくりを始めるとなったときに、
どのように活用すれば良いのか具体的にイメージできますか?
「家相」の発祥は古代中国です。
平安時代に中国から日本に伝わったのちに、
日本特有の気候や風習などに合わせて発展してきた、
方角や間取りなどを用いる日本独自の考え方が「家相」です。
解りやすく簡単に表現されているものをみると、
運気が良い間取りかどうかという吉凶を判断した結論だけが、
伝わっているものが多いので、
「家相は迷信的なもの」という抽象的な印象を、
持たれている方も少なくはないと思います。
・・・ですが。
現在では科学的根拠に基づいた研究が進められており、
建築学や住居学などの学問的要素によって構築された部分も大きく、
「家相学」と呼ばれる環境学の学問のひとつとも言われています。

そこで気になってくるのが、
「風水」との違いではないでしょうか?
「風水」は土地の良し悪しや地脈などの自然エネルギーと、
その家に住む人の生年月日や誕生地など、
” 誰がどこに住むのか ”
という観点から判断していきます。
これに対して「家相」は先述のとおり、
日々の生活から生まれた知恵であるため、
” この家に住むことでどのような生活になるのか ”
という観点から判断していきます。
日本の気候風土と照らし合わせながら、
安全で過ごしやすい暮らしのために、
生活の知恵を統計立てて築き上げられてきたものが、
「家相」というカタチで表されているように感じます。
この「家相」が重要視している代表的なものが、
水回りと鬼門・裏鬼門です。
設備の整っていなかった高温多湿な日本で、
古くから重要視されてきたのが水回りです。
「家相」という視点を持たずとも、
住宅環境が整ってきた現代においても同様に、
生活動線を考えるうえで熟考したいポイントであることに、
変わりはありません。
現代の方角でいう北東が鬼門にあたり、
南西が裏鬼門にあたるのですが、
水回りの設置は避けた方が良いとされ、
家の重要な場所とされている玄関を設置することも、
避けることが多くなっています。
鬼門・裏鬼門に水回りや玄関を設置するのが、
良くないとされる理由は、
実は北東や南西という方角の特徴にあります。
” 夏は暑く湿気でカビが生えやすく不衛生になりやすい ”
” 冬は寒くヒートショックが起きやすい ” など、
単なる迷信だけではない現実的な問題があるんです!
避けた方が良い方角を避けることが難しくても、
環境も整備され、技術も向上している現代では、
適材適所の対策をすることで、
予想されるトラブルを回避することが可能です。
土地の特性などにより方角を避けられなくても、
あらかじめ予想できる問題や気になる部分は、
しっかりと検討していきたいですよね。

「家相」は歴史的に統計立てて考えられていて、
本来は根拠や理由も伴っているものと考えられています。
それと同時に「家相」は間取りごとに、
さまざまな考え方が示されているので、
意識しすぎると家づくりの制約が増えたり、
住みづらい間取りになったりと、
本末転倒な結果を招いてしまう可能性も秘めています。
運気という表現だけに目を奪われがちになることもありますが、
「家相」を取り入れることを目的にするのではなく、
実際に生活する人にとって必要な「先人の知恵」を上手に活用したり、
必要になるであろう対策を講じたりといった視点で、
あくまでも住みやすい家づくりのために、
「家相」を参考にしてみるのも考え方のひとつです。
家づくりを進めていく過程では「家相」に限らず、
思いがけず気になることが出てきます。
- 知らずに建てて後悔することがないよう
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